検査対象物を損傷することなく内部構造を詳しく検査するための技術を、 非破壊検査といいます。
この技術を用いて検査をする最大のメリットは、 人の目ではチェックできない部分まで詳しく調べることができる点にあります。
コンクリート壁の内部構造などは建物の安全に直接かかわる重要な部分ですが、 工事が完了してしまったら内部の鉄筋の状態をチェックすることは困難です。
検査のためにコンクリート壁を一部分でも破壊すれば 建物全体の安全性に深刻な影響を及ぼしかねません! また、熟練の検査員が検査するにも限界があります。
そんな問題を解決してくれる技術が超音波探傷器で行う非破壊検査です。
鋼管検査などにも利用されてます。
超音波検査や放射線投下検査などを用いれば、 人間の目では検査することができない物体の内部構造を 詳しく検査することができます。 これにより、目に見えない劣化や損傷などを 重大事故が発生する前に確認することができます。
もちろん検査時に対象物を傷つけるようなことは一切ありませんから、 建物の安全性にも全く影響を与えません。
検査対象物を損傷せずに検査ができるという特性を生かし、 現在では美術品や遺跡の調査にも非破壊検査の技術が用いられています。
美術品や遺跡のように検査対象物そのものが価値ある品物の場合、 万が一にも検査を行うことで損傷を与えるわけにはいきません。
最新の機器を用いて検査を行えば、対象となる貴重品に損傷を与えることなく 内部まで詳しく確認することができますから、 今までの調査ではわからなかった新しい事実の発見も期待できます。
非破壊検査の技術の重要性が今後ますます高まっていくことは確実です。
検査の質が高まれば暮らしの安全も高まりますし、 低コスト化が進めば今よりも気軽に検査を行えるようになり より広範囲の対象を調査できるようになるでしょう!
海外輸出も有望視されている技術ですから、 国際貢献の手段として活用することも可能です。 文化財保護などに役立てれば、 日本の世界的な文化支援をより質の高いものにすることができるでしょう!!